孤独のグルメ

谷口ジローさんが今年の2月11日に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

私はもともと、食に関する漫画やエッセイがとても好きで、そのきっかけとなったのは「孤独のグルメ」でした。

主人公の五郎さんは輸入雑貨の貿易商を個人でやっているのですけど、行った先行った先で個人の嗅覚と直感に任せて選んた食事を一人でただただ食べる、という漫画。

ただの食事なのになぜかハードボイルドを感じさせる五郎さんが大好きです。

それにしても、五郎さん、とにかく食べる。
定食2人前とか当然のように食べますし、一人前を注文した後によく追加注文しています。
五郎さんは個人でお仕事をされていますから食事の時間も割と自由ですよね。

私にとって一番印象に残っている回は、シュウマイ弁当を新幹線で食べるお話です。
別にシュウマイが好き、というわけではないのですが笑。
ストーリーは、知り合いの方に新幹線でのオススメのお弁当を聞いた時にシュウマイ弁当がオススメ、という話を聞いてデパ地下に行った五郎さん。
オススメ通りシュウマイ弁当が売っているお店に行くのですが、その時に他の人が買ったスチームであっためるタイプのシュウマイ(常連さんにはジェットと呼ばれていました)が美味しそうに見えてそちらをとっさに選んだのが災難の始まり。

新横浜を過ぎてからいざ食べようとジェットについているスチームを起動させると(お弁当にくっついている細い紐を引っ張ると蒸気で中があっためられ、あったかいお弁当を食べられるという仕組み)、シュウマイが温まると同時に新幹線の車内全体にシュウマイの匂いが充満していきます。。。
そして他の乗客にはそれをからかわれて笑われてしまいます。
(太陽天秤座の私的にはとても耐えられないシチュエーション笑)
しかも、オススメシュウマイ弁当と違ってジェットの具はシュウマイのみ。次第に飽きてくる五郎さん。

なんだかんだとシュウマイを食べ終わるとお口の中がシュウマイで満たされていて、お茶でお口をスッキリさせたいけれど、隣の通路側の女性が寝入ってしまっていて、五郎さんはお茶を買いに行けず。
仕方なくタバコを取り出すと(当時は喫煙車というものがあって自由に席でタバコが吸えたんですね)、後ろのお客さんに子供が座ってるからタバコは遠慮してくれと言われ。。。

五郎さんの新幹線の旅はほんのり苦いものとなってしまいました。

こうしてストーリーを振り返ると本当に食べてるだけなのに、谷口さんの渋いイラストと久住さんのお店チョイスのおかげでとても楽しく読めるのはすごいですね。

もっと五郎さんの一人飯を読みたかった。。。

谷口ジローさん、素敵な漫画を本当にありがとうございました。

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