トランジットの土星について捕捉です。

土星は基本的に木星とは違って行き過ぎ、拡大を嫌う天体であり、統制を行う天体です。

そして、弱い部分にはテコ入れをして全体的に物事を整えていくことをします。

よく会社では業績の悪い部分にテコ入れをしてどの分野でも損失を出さないようにすると思いますが、土星もコンセプトとしては同じで「際立った弱点を作らないようにする」というのが本質としてあります。

なので、トランジットの土星が入ったハウスではそのハウスにおいて苦手な部分がある場合、土星がその人を鍛えてくれるのです。
人が向上する場面において、この部分というのは結果的にとても大事なことです。

占星術において、人はみんな螺旋状に成長していく、という考え方があります。
土星は2年半ほど同じサイン、ハウスに滞在することで、私たちにその部分の苦手意識を取り除くように働きかけてくれます。
そうやって私たちはバランスよく人間として成長することができるのです。

よくとにかく短所はみずに長所を伸ばせ、やりたいことだけをやればいい、と言われますが、最初のうちはそれでも構わないと思います。

やはり基本的に楽しいことをやる方が無意識も喜びますし、何かを初めて一定期間継続するには絶対的に楽しいという感情が必須です。
そして、それを行うのは月や金星の領域。月は努力や根気忍耐ではなく、気がつけばいつもやっていること、を担当しており、金星は興味を持った楽しいことを担当します。

ただ、ある程度結果が出てきてもなんだかしっくりしない、なんだか物足りない、となったとき、やはり一番弱い部分、というのに取り組むのが手っ取り早いのです。
そして、それを認識して努力する時に土星が起動します。

土星は何がいいって「自分はこれが苦手だな〜」ってみんな薄々気がついている点です。
土星は問題意識として自分で認識でき、そして自らの努力にて克服することができる天体。
土星より外のアウタープラネット(天王星、海王星、冥王星)あたりになると、もう自分で克服する、というものではなく、彼らの動きによって自分自身が流されていくような状態なので、利用することは利用できるのですが、吉と出るか凶と出るか、リスクがあります。
その点土星は努力をすれば努力をする分必ず結果として出てくるのです。
土星は決して凶星ではないと私が考える所以はここなのです。

土星はよく凶星などとありがたくない存在のように言われていますけど、土星を克服すると一気に視界が開ける感覚を覚えるようですよ。
私も今出生図の土星を克服すべく行動をしているところなので、その結果はいつかご報告できればいいなと思っています。