先日、ヘリオセントリック占星術の紹介で、ヘリオセントリックでは水星、金星、地球のサインがとても大切だということをお話ししました。そこで、実際にそれらがどのように私たちの性質に影響を与えるかを詳しく説明して行きたいと思います。

ヘリオセントリック占星術における水星

ジオセントリック占星術では私たちが地球上で体験すること、人生を生きる上での経験や出来事が自分の人格形成にどんな影響を与えるかを示しています。受動的な存在としての自己ですね。
なのでどうしてもジオセントリックを中心に考えていると星に振り回されている、道を作られている感覚が起こります。
対してヘリオセントリックの場合、太陽が与えた自分の本質を映し出す、という何物にも囚われない自分自身が示されていると考えられています。
ヘリオセントリックは太陽を中心にした天体図ですが、太陽の創造の光が一番最初に当たるのは水星ですね。
なので、水星は自分が太陽のどの光を受け取っているかということで自分のモチベーション、思考、感覚を司っている天体です。
太陽からのメッセージ、創造のインスピレーションをいち早く受信し、地球に行動の指針や提案をしてくれるのが水星です。なので、水星のメッセージの受け取り方、地球へのメッセージの送り方にそれぞれのサインの特徴が出てくると考えられています。

ヘリオセントリック占星術での水星の読み方の具体例

サビアンシンボルから読んでみる

ヘリオセントリック占星術の水星をどのように意識するか、というのを具体的に私の例で取り上げますと、私のヘリオセントリックの水星は牡牛座の10度「赤十字の看護婦」の元にあります。
牡牛座は豊かさを意味するサインですが、ジオセントリックでは物質的な豊かさを表すのに対して、ヘリオセントリックにおいては精神的な豊かさや知恵を意味します。牡牛座は思考を司るのです。
そしてサビアンシンボルの「赤十字の看護婦」は奉仕的なサインではありますが、決して自分を犠牲にすることを意味しているのではなく、自身の心身の健康や身分の保障を確保することで他者に差し出すことを表しています。
砂漠の土地にいくら種を蒔こうと作物は育ちませんよね?ですが、荒地や砂漠であっても灌漑施設を整備したり、治水作業を行ったり、土を耕したりして土地を肥沃にすることで大きな実りをもたらすことができます。
それと一緒で豊かさや知恵というのは小手先の技術でどうにかなるものではなくその下地として様々な経験や努力を通じて獲得するものです。
さらに、他者との思いやりに満ちた人間関係を築くのも、他者に身や心をすり減らしてまで尽くすよりも、まず自分自身が自らに愛を注ぎ、育むことで今以上に愛を注げる存在になることで達成できるようになります。
なので、私の場合、何かを行うモチベーションとして、自分自身の内面の知識や愛をまず育てていくことを優先するやり方をとります。そして、自分の中の心を育み、多くのものを生み出せる知恵が生み出せるような土壌を作り、そこから他者への思いやりですとか奉仕を願うようになる。
こういう性格はおそらく牡牛座全体として持っている質で、牡牛座さんは時折ケチと言われることがありますが、自分自身が自愛で満たされるようになったら他者に分け与えても余りあるものを実らせることができるサインなのだと思います。

アスペクトから読んでみる

アスペクトから水星の状態を読んでみますが、ヘリオセントリックの場合、ソフトハード余り関係なく、アスペクトあると個人天体に大きな力が加えられる、という風に読むといいでしょう。
これはヘリオセントリック占星術が本来の魂の質を表すので、そこに良い悪いは余り関係ないからです。
私の場合は水星に火星とのスクエア、土星とのオポジションのTスクエアがあります。天王星はインコンジャンクトしています。獅子座の火星、蠍座の土星の三つ巴により、自分自身の内面への探求というのが活発な状態です。
獅子座火星「空の星座」蠍座「深海潜水士」とどちらも空か海かの違いはありますが遠く深い闇の中に物事の真実を見つめるというなんともロマンのあるサビアンですね。
ちなみに天王星は「階段で子供達をつれている母親」です。危なっかしいことに挑戦している子供とそれを見守る母親のイメージなので、自分よりも知恵を持つ他者の導きにより未知のものに挑戦していくことを要求されているととれます。
ジオセントリック占星術では水星はノーアスペクトでしたが、ヘリオセントリックだと火星、土星、天王星の情熱、継続的目標、革命というお仕事面で有能な天体に支援されていてとても嬉しいです。

長くなってしまいましたが、ヘリオセントリック占星術の水星のお話でした。長くなってしまったので、金星はまたこの次のお話、ということにいたしましょう。