夏至あたりからなんとなく体がだるくやる気も出ないため、ここ数日は家でぼんやりしております。
さて、茶道を習い始めて3カ月経ちました。
今は風炉の薄茶手前をやっていて、今週からは棚も追加されるとのこと。
毎週毎週、先生方に丁寧なご指導をいただいているのですが、いつのまにか帛紗さばきに変な癖がついてしまったり、片手で動作するときに片方の手が遊んでしまったりと、なかなか動作が身につくというのは難しいですね。
個人的には棗(お抹茶が入っている小さな容器)を帛紗で清めるのがなかなかうまくいきません。特に拝見前に清めるときですね。
もちろん毎週やっているので手を動かすことができるのですが、清め終わったあとの帛紗が見るも無残にぐちゃぐちゃになってしまうので、もう少しどうにかならないかなと。。。
さて、私の茶道教室のことを長々と書いてしまいましたが、今日も体がだるかったので家で森下典子さんのエッセイ「日日是好日」と、映画「日日是好日」を両方楽しむという贅沢な1日を過ごしました。
森下典子さんのエッセイは「いとしいたべもの」「こいしいたべもの」も大好きですが、この「日日是好日」はエッセイでありながら私小説的な味わいがあって別の楽しみ方がありますね。
エッセイも映画もとても話題の作品でありながら、話題になりすぎていて敬遠していたむきもあるのですが、今日二つを味わって、なんというか、今の自分にちょうどいいといいますか、今の自分だから感じ入るものがあるように思いました。
映画の方は最初の典子といとこの子が武田先生のお稽古場に入ったあたりからずっと泣きっぱなしでしたが、あれはやはり樹木希林さんの醸し出す独特の空気感なのでしょうか。
黒木華さんも樹木希林さんも多部未華子さんもみんな素晴らしい映画でした。
静かな映画ですが、内面は激しく揺さぶってくる映画ですね。
あんなにボロクソに泣く羽目になるとは全く思っていなかったので、娘のお迎えにマスクと眼鏡をかけてかなり不審な格好で行くことになりました苦笑。
でも、20歳ごろにみてもきっとたいしてわからなかったのかもしれません。
典子にとっての映画「道」のように。
私も典子のようにただ今ここに存在しているだけで全てはいい日と思えるようになれるといいなあ。