万引き家族を観ました。

誰も知らない、そして父になるも見ましたが、是枝監督の作品を観た後って独特の倦怠感というか、モヤモヤ感が残るので観るのをためらっていましたが、観てよかったと思います。

祥太君の心の変化が私には一番印象に残りました。

最初はりんちゃんが加わることに対して「男二人だけの方がいい」と抵抗を覚え、最終的にはりんちゃんを悪いことに加担させたくないと自分が身を呈して万引きさせまいとするまでに変化するのが、ぐーっと心を掴まれる感じで辛かったですね。

おさむも信代もなんというか優しすぎるというか、先にほかの人に捨てられたから拾っただけ、でも真っ当な幸せを与えられるほど余裕も力も知恵もある訳でもないから世には犯罪と言われる手段でしか子供達と一緒にいられない。

でも自分は関わりたくないと素通りしたら祥太君もりんちゃんも今生きていないかもしれないんですよね。。。

万引き家族を観た後に最初に感じたのは、自分に対するどうしようもない無力感でした。

自分はおさむや信代にこうすればいいって教えられる知恵も、この家族を守る力もない。

それでいておさむや信代みたいに誰かに差し伸べる優しい手すらあるのだろうか、わからない。

なんというか、自分に何ができるのか、どうしていけばいいのかがモヤモヤとして残っているんだろうな。

ふと優しいだけじゃ生きていけない、優しくなきゃ生きていく資格がないという言葉を思い出しました。